私たちが、創業する以前に「家庭教師をお願いする」といえば、近所に住んでいる大学生にお願いするか、ただ大学生を紹介するだけの、個人の業者に依頼するか、いずれかの方法しかありませんでした。
 当時、大学生の間で話す、家庭教師の話題といえば、「あの家はバイト代が安い」とか、「あの子は理解が悪いから苦労する」といった、愚痴や不満ばかりでした。「いつも夕飯は、家庭教師の家が出してくれるから食事代が浮いて助かる」とか、「お年玉をもらった」、「ボーナスをもらった」、「授業中に子どもとマンガを読んだ」、「子どもの家で、テレビゲームをした」、「合格させたらいくらもらえるだろ」、といった話題ばかりの、悲惨な現状でした。

 
 

 大学生にとって、誰からの監視もない冷暖房のきいた子供部屋で、座ったままできる、快適で楽なアルバイトなのです。大学生は、母親が、『子どもに無関心な父親』『学歴から逃避し理想ばかりを叫ぶ父親』『子どものためにお金を使うのを嫌がる父親』を、やっとの思いで説得したことや、パートタイマーで稼ぎ、家計をやりくりしながら、苦労して捻出した授業料であることなど、みじんも理解していないのです。

 逆に、大学生から見れば、子どものために問題集を探しても、子どもの希望する学校のデータを調べても、授業時間を越えて指導しても、謝礼などがあるはずはなく、言葉によるお礼すらない、そんな状況でした。したがって、初めの頃の情熱などすぐに冷めてしまい、頭のいい大学生が、「まじめにやるだけ損」と考えるのは自然なことでした。


『両親の思いを踏みにじる家庭教師』 『誠実な大学生を利用するだけの両親』
 今、当時を振り返ると、お互いが悪循環に陥っている、そんな状況だったように思います。「このままではいけない」「何とかしたい」そんな想いで、有志と共に設立したのが、「家庭教師の愛光」です。
 私たちが始めた当初、予備校や学習塾は、すでに、社会的に認知された民間の教育機関でした。反対に、家庭教師は、単なる大学生の小遣い稼ぎでしかなく、応急手当のような、一時しのぎの教育でした。

 こういった、家庭教師に対する社会からの低い期待を、塾のように、社会から認められる民間教育として、高い期待を持たれる教育機関になることを目指しました。子どもや両親の想いを実現できる家庭教師を育成したい。教師の能力を最大限に引き出す環境を作りたい。こういった想いが創業期のエネルギーとなり、私たちの理想は、一歩づつかたちになり始めました。

 現在では、家庭教師の選抜、研修、管理を、主な業務とし、優秀な家庭教師の派遣により、多くの生徒から信頼を得ています。小学生高学年の3年間、中学生の3年間、高校生の3年間の合計9年間は、人生の80年から見れば、わずか1割程度の短い期間です。しかしこの短い期間に、子どもの人生は、ほぼ決まってしまうのです。

人間的に優れた家庭教師との出会いは、学力だけでなく、その子の考え方にまで大きな影響を与えます。子どもの目線に立ち、子どもの気持ちを理解し、正しい方向に導いてあげてこそ、本当の意味での指導なのです。

 私たち「家庭教師の愛光」は、その子どもが、大人になったとき、「家庭教師に教えてもらったことが、人生にとって、なくてはならない存在だった」と感じてもらえるように、これからも研鑽を続けていきます。

 


 

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